素材選びでは、胴にヌメ革厚さ2mmを、マチにヌメ革厚さ1mmにしました。なるべく革の感触を感じたかったので胴に厚めのヌメ革を選びました。 ヌメ革に型紙を当てキリで跡をつけてカッター・革包丁で切出していきます。革の銀面(表面)を仕上げるべく、水を濡らして刻印を打ち乾燥させて、ニートフットオイルを複数回ぬり、コバの仕上げとしてヤスリ120,240とかけて、トコノールで革の側面の繊維を潰すように上、下、側面の順に磨き、ヤスリ320,400とかけて、トコノールで磨き、ヤスリ600,800とかけて、トコノールで磨き最後にワックスコートで磨いてしっとりした艶を出して行きます 胴の革に幅3mmの線跡をネジ捻でしっかり付けて菱目打ちで穴をあけて、カシメのつける所に径2mmのポンチで穴をあけます。
パーツの組み合わせは、まずファスナーの両端を接着剤を付けて折りたたみ、ゴムのりで胴とファスナーを接着しようとしたのですが革の反動で上手く付きませんでした。前もって水で濡らして大きめの木に巻き付けて型をつけた方が良かったのかも。 ファスナーと胴をカシメで付けて、その間を麻の白糸でステッチ。ファスナーの幅を考慮していなかったせいかギリギリの所を縫い合わせて大変でした。ファスナーの布生地に薄めの革を付けて幅広にしとくと良かったかも。
マチは、薄めの革のふちに水を濡らして折り返し跡を付けてエルスーパーボンドで接着、少しはみ出て黄色くなってしまった所が後悔、ゴムのりの方が無色で良かったかも。あとマチの接着部分を漉かずにそのままの厚さでも革の雰囲気が残って良かったかも。
そんなこんなで完成!!
全面はこんな感じ、右端の先端底にファスナーの留めるための革が幅広だったために、右全体の厚みが広がり、高さが低めになっています。そのせいか全体的にほんの少しほっそりして行く感じの形になりました。
刻印もしっかり打てて、ニートフットオイルで磨いてが良い感じになっています
マチの所、カシメで胴とファスナーとマチの全部を付けても良かったかも。試作の時にはファスナーの金具がマチに重なり閉めづらくなっていたためマチの高さを低めにしたのですが、側面のファスナー生地が立ってマチと金具が全然かぶりませんでした。
ファスナーの端を留めるついでに丸いリングもつけてみたのですが、今度はファスナーの端を小さめの革で包みカシメをつけずメインのステッチだけで留めて何も無いシンプルなバージョンも作ってみたいと思いました。
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